春雨の徳川美術館

1日水曜日に人生2度目の徳川美術館を拝観してきました。前夜の帰宅途中で『そうだ、名古屋行こう』というノリで行ってきました。「鯰尾藤四郎」目当てでしたけどね、やはり素晴らしいコレクションの数々でした。

12：40頃到着。さらさらと雨が降っていても入り口の黒門から本館に並んだ東海桜が香っていました。まさに春。

入口からして若い女性のグループがちらほら。平日だってまだ春休み中だしねーいるよねー。
最初の展示室からして武具。あ、鯰尾藤四郎はそこですね。わかりやすい。
長刀を焼き直して脇差となった「名物　鯰尾藤四郎」きっさきが僅かに反れている、気がしました。twitterでよく「可愛い」という感想を目にしますが、なんとなくそれもわかる気がするのは私が審神者だからでしょうか…。名前が可愛いからかな。でもやっぱり刀格好良い！日本刀格好良い！わざと研がずに当時の姿を残された脇差、どきどきします。これが家康の腰に差されていたのか…。
他にも国宝「太刀　銘　国行　霊仙院千代姫所持」も見れて良かった。ただ国宝が見れて舞い上がっただけなんですが。綺麗な刃紋（？）でした。

正直刀剣の美術的価値なんて教養も何もない私にわかるわけもないのですが、なんだか美術館に「国宝」「重文」「○○所持」とか飾られているだけでどきどきします。本当何が良いかなんてわからないんですがとにかく見れて嬉しいです。

戦国時代のショットガンみたいな銃身が5つある火縄銃が印象的でした。「火縄銃　三匁五分短筒　五挺がらみ　銘　芝辻」なんじゃこいつはｗｗたぶん一発撃つたびに銃身をがしゃっと回すと思われる。
普通の（？）火縄銃もあったんですが、長い！大きい！火縄銃ってこんなに大きいんだ。ライフルも本物は見たことないけど、ニュース番組で時々ライフルかまえてるおじさん見るけど、きっとそれらライフルより銃身が長い。えー、これを肩に乗せて撃つんでしょ？鼓膜破れません？現代のピストルだって耳元で撃ったら大変ですよ。あ、耳栓するのかな？いやでもねえ。



そんな風にとろくさ見てたらいつの間にか13時で、ちょうど館内案内が始まるとのことで参加することにしました。ありがたい。係の方が美術館のこと、展示されてる物のこと、歴史について等様々なことを解説してくださいました。すごく勉強になりました。
壁の金箔はただの豪華絢爛ではなく明りとして実用的だったとは目から鱗でした。蝋燭や燭台ぐらいしか明りのない時代、現代の蛍光灯カバーみたいに光を反射させる役割をしていたそうです。
茶壷、茶葉を入れておく壷というか甕というか。『ずいずいずっころばしごまみそずい』の続き『茶壷に追われて　戸ぴっしゃ』だそうです。知らなかった！将軍様のお口に入るお茶は十万石の大大名にも匹敵する代物だったそう。茶壷を持った参勤交代の行列が通り過ぎるまで、市井は家に引きこもって戸を締め切り息を潜めていたそうです。
そんなこんな大名道具までを解説いただきました。



蓬左文庫からは雛祭り企画、源氏物語関連、名古屋の歴史。やはり源氏をかじった身としては本物の河内本、三条西家本、最秘抄、湖月抄、万水一露は感激でした！本物！！！図書館では影印本とか、印刷された大量の学術書の中の一冊として読んでいて「ふーん」程度にしか意識していませんでしたが、実物を目の前にしてやっと実感が湧きました。これが！もっと早く出会っていたかった。
11/14～12/6に「国宝　源氏物語絵巻」の全場面公開もあるとのこと。毎年その時期に2巻程度公開されていましたが、今年は開館80周年記念で全場面公開！行きたい！これも本物見てみたい！

今年はなんだかすごい。トーハクで鳥獣戯画に三日月宗近に厚藤四郎に獅子王、徳川美術館で源氏絵巻に鯰尾藤四郎。やばい。



最後にお土産屋にて。まあ、買いましたよね。



こっちもtwitterで半額と聞いていたのでずっと悩んでましたが買ってしまいました。どうすんだよ、うち絵描いたりする人じゃないよ。



目録や関連書籍の台にあったポップには
『鯰尾藤四郎　展示期間～4/11（土）5/12（火）まで期間延長！
任せてください！』
スタッフさーん！ｗｗｗｗｗｗそしてカウンター横のシールが置いてあったところにも
『ご期待に添えましたっ！』
もうｗｗｗｗｗｗｗｗｗ大満足ですｗ徳川美術館様ありがとうございます！

徳川美術館も年パス欲しいなー。