レッスン失敗談 1000年タイムスリップ 雅楽編 忍者ブログ
七転八倒記録
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4/20日曜日の明け方に帰宅して仮眠をとり、お昼に再起動。再び六本木へ。
今度は雅楽を聴きに行きました。





昨夜に続き「六本木アートナイト」のプログラムの一つ『雅楽の響き~ 魅力ある日本の音世界~』へ行ってきました。

昼過ぎに起きて急いで支度をしましたが、15分ほど遅刻してしまい美術館の中をドタドタ走ってしまい警備員さんに止められる始末;;すみません。

どこでやっているのかと思いきや、展示室でもなければ間仕切りもない、1階ロビーにステージが作られ、その前に椅子が並べられていました。
ステージも50cm程度の高さで、演奏会や講演会で使うホールのようなステージではありません。しかしちゃんと朱塗りの柱や欄干を模したステージです。雅楽の舞台です。
舞台の上には直衣姿で楽器をかまえる伶楽舎のみなさん!

1曲目の解説、楽器紹介の最中でした。
プログラムにおける1曲目は「平調音取(ひょうじょうのねとり)」と「越天楽(えてんらく)」。

音取とは洋楽におけるチューニングのような役割だそうです。これを行うと『演奏が始まるんだ』と周りに認識させ演奏を行う『空間が整う』のだそうです。
「越天楽」は平調、Eの音を基音とした調です。基音をチューニングしたんですね。あー!どうやってしたんだろう!!?

「越天楽」は雅楽の中で最もポピュラーな曲で、あらゆる日本の音楽にその旋律が組み込まれているそうです。
配られたパンフレットには篳篥(ひちりき)の「唱歌(しょうが)」の譜面がありました。奏者は曲をまず歌で覚えるそうです。旋律、律動、抑揚、拍子などどのように演奏されるかを歌で覚えます。唱歌の譜面には文字だけではなく、点や数字や送り仮名などあってパソコンでは再現しきれないのですが冒頭は
『チラロルタアラア』
といった感じです。これ!本当貴重な資料の一部ではないかと!感動です。

楽器紹介では各楽器の音色が聴けました。解説もいろいろありましたが詳細はググってください。聞いた印象。
笙:和音で吹くと『ふぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁぁんんん……』という感じ(わかりにくい)一音ずつ吹くと昔懐かしいメロディオンのような音でした。吹いても吸っても音が鳴りますが鳴り方が違いました。天から差す光を表現する音だそうです
篳篥:体験させていただきましたが、オーボエと違って唇ではさんで抑えることはなく、リードを束ねている部分を唇で押し込むように咥えて吹くことで鳴ります。合奏では一番目立って聞こえます。地の生き物の鳴き声を表現する楽器だそうです。
竜笛:篳篥より大きいのに一番高い音が鳴る楽器。天と地を行き来する竜の声を表すから竜笛なのだとか。
琵琶:繊細な音です。『びっん』『ばっ』といった感じ(わかりにくい)あまり響きません。とても固い音です。左手でギターでいうネック部分を持ち、撥を持った右手を大きく回すように動かして、撥を弦に押しつけるように弾きます。合奏で弦楽器はリズムを担うのだそうですがよくわからなかった…。というかほとんど聞こえなかった。本当にささやかな音なんです。
筝:現代と変わらぬ13弦の琴。絹でできた弦だそうで、記憶にある祖母の琴の音よりたおやかな音に聞こえました。もっと音が細い感じ。
鉦鼓:三の者。上達するごとに、三管→弦楽器→鉦鼓→太鼓→鞨鼓と変わってゆくそうです。これは吹奏楽部でも聞いたことがある金属音です。例えが悪いけど、灰皿の内側を金属のマレットで叩いた感じ。『カン』
太鼓:二の者。音は小さいけど響きがある『ズン』、大きな音でお腹に響く『ドウ』。
鞨鼓:一の者。一番難しい楽器だそうです。『たかたか』『トコトコ』『コン』(わかりにk)

2曲目は「五常楽急(ごしょうらくのきゅう)」
五常とは人が持つべき五つの徳。仁・義・礼・智・信のことだそうです。序、破、急の三つの楽章があり、その第三楽章。
昔「ヱヴァQ」発表前に友人が「続きは何かな」と言っていたので「きゅう、でしょう」と言ったら「なんでわかるの?!」と驚かれたことがありました。きゅうしかないだろうwww
序破急は日本の音楽の基本的な流れですね。能もこの流れを汲んでいます。
極楽が聞こえるような澄んだ音楽でした。心洗われるような音楽です。たとえ拍子がわからなくても(ちゃんと四拍子ですから)時間も場所も忘れて、もっと聴いていたいと思うのは不思議な感じです。

3曲目は「陪臚(ばいろ)」
奈良の「大仏開眼供養」の際にも演奏されたそうです。こちらも心が洗われるような、どこかふわふわとした心地がする音楽でした。

演奏会は以上で終了。その後は楽器体験ができる時間となりました。太鼓系を叩いてみたかったのですがどの楽器もお客さんの行列。なかなか楽器に近寄れません。人が少なくなった所へ移動していくうちに篳篥を触る事ができました。上記の通り始めは難しかったですが、ぐっと押しこんで吹くと「プー!」と鋭い大きな音が鳴りました。力み過ぎ。

非常に貴重な体験をさせていただきました。奏者の方々の衣装も見応えがあり失礼ながらじろじろ見てしまいました。
遅刻したためパンフレットをもらい損ねたのですが、スタッフさんに尋ねてまで欲しがっていた私に見ず知らずの女性が「二部あるから片方どうぞ」とくださいました;;ありがとうございました。
せっかくいただいたパンフレットに演奏会のチラシが入っていたので行ってみようかと思います。5/6(火)と6/7(土)雅楽興味ある方いらしたらぜひ一緒に行きましょう。
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